プジョー208GTをお借りする機会があり、インプレッションを記事にした
プジョー208は2020年にインポートカー・オブ・ザ・イヤーを獲得しており国内でも高い評価を得ている
お借りしたのは、2023年に登録された車体で、2024年9月現在では最新のモデルだ
筆者は普段2015年式プジョー308SWに乗っているが、プジョーの新型モデルが出るたびチェックしている
プジョー208については、コンパクトでかわいく、スタイルは本気でかっこいいと思っており、是非とも乗って見たいと思っていたものだ
ライオンの爪
一番のお気に入りは、ラインオンの爪「クロー」と呼ばれるフロントマスクのデイライトとテールライトだ
フロントは、3本のクローと1本の牙のようにも見えるデイライトが特徴でカッコいい
リアは、プジョーの特徴でもある3本のクローで、全体のバランスよく、とっても個性的でプランスのセンスが感じられる
仕様・スペック
仕様は、自身が気になる車種と比べて見る
メーカー | プジョー | マツダ | トヨタ | BMW |
車種 | 208GT | MAZDA2 15SPORT | カローラツーリング | 1シリーズ |
パワートレイン | 1.2ℓ PureTechガソリンターボ | SKYACTIV-G 1.5ℓ | 2ℓ | 1.5ℓ |
種類 | ターボチャージャー付直列3気筒DOHC | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ | 筒内直接燃料噴射装置(D-4T) | 直列3気筒DOHCガソリン |
最高出力 | 74kW(100ps)/5,500rpm | 81kW(110)/6,000rpm | 125kW(170ps)/6600rpm | 103kW(140ps)/4,600rpm |
最大トルク | 205Nm/1,750rpm | 142Nm/3,500rpm | 202Nm/4900rpm | 220Nm/1,480-4,200rpm |
車両重量kg | 1,160 | 1,160 | 1,380 | 1,390 |
全長mm | 4,095 | 4,080 | 4,375 | 4,335 |
全高mm | 1,465 | 1,525 | 1,460 | 1,465 |
全幅mm | 1,745 | 1,695 | 1,790 | 1,800 |
ホイールベースmm | 2,540 | 2,570 | 2,640 | 2,670 |
ミッション | 8速 | 6速 | ギヤ機構付自動無段変速機 | 7速DCT |
燃費WLTCモード | 17.9 | 20.3 | 17.2 | 13.7 |
車両本体価格 | 3,618,000 | 2,083,400 | 2,640,000 | 4,760,000 |
比較ポイントは、人によって違いがあると思うが、プジョー208GTは同じ車格のクルマより排気量は小さいが、トルクが引けを取らない
このトルクもあって、街中はきびきび走ることができるし、高速道路では8速ミッションの甲斐もあってか、2000~3000rpmをキープしたまま余裕で走ることができる
きびきび走ることができるのは、車重が軽いということもあるだろう
プジョーは車重には、こだわっていると筆者は思っている
筆者の308SWは、ボンネット、フェンダー、ドアパネル、リアゲートはすべてアルミ製で、今回の208GTは、ボンネットがアルミ製でこだわりを感じる
MAZDA2とは車重は同等ではあるが、全長と全幅が208GTのほうが大きにもかかわらず、同じ車重になっている点は、評価できるだろう
タイヤサイズ
タイヤサイズは、205/45 R17 で大きくもなく、小さくもなく、ちょうどいいサイズ感でバランスがいい
タイヤはミシュランのプライマシー4が履かれており、乗り心地やロードノイズは特に気になることはなく、高速道路でも至って快適で、カッチリした猫足とういう印象だ
内装
内装も208GTというスポーティなグレードということもあってか実にいい
特にプジョーのいいところはハンドルが小さくデザインにもこだわりが感じられ、本革で握りやすい
ハンドルの後ろには、パドルシフトも付いていて、山道などスポーティーに走りたいときに役立つだろう
シートの生地は、テップレザーと呼ぶ合皮で、高級感があり、座り心地もよく長時間乗っても疲れない
オーディオ
オーディオは7インチのタッチスクリーンで、特に時代を感じたのが、スマホとリンクできることだ
今時は、クルマにナビが付いているのは当たり前だが、長く乗っていると地図が古くなり、クルマのナビではなく、Googleマップを使う方もいるだろう
このプジョー208GTは、プジョーミラースクリーンといって、スマホの画面をスクリーンに映すことができ、スマホのGoogleマップで最新の地図がいつまでも使えるのだ(ただしYoutubeなどの動画は映せません)
これにより、このクルマ自体のナビは設定されていなかった
最初に使う時は、iPhoneならApple CarPlay、AndroidならAndroid Autoをスマホにインストールする
スマホを使っているときはネット通信が必要ではあるが、ナビを使いたいときだけクルマとUSBケーブルで接続することでGoogleマップが利用できるようになる
ナビは利用せずに、Spotifyなどで音楽だけを聴きたい場合は、Bluetoothで接続も可能なので、わざわだUSBで接続する必要ない
テレビ機能がないのが少々残念ではあるが、最近は、家でテレビも見る人も減ってきていると思うので、これからのクルマのオーディオはスマホと繋げる形になっていくことだろう
クルーズコントロール
最近のクルマは、クルーズコントロールや自動運転も当たり前になりつつある
筆者のクルマもクルーズコントロールは付いているが、今回の208GTは非常に進化を感じた機能だ
このクルーズコントロールは、アクティブクルーズコントロールでストップ&ゴー機能付だ
今回の試乗で高速道路を走ったが、ETCの通過や渋滞もアクセルコントロールはほとんど不要であった
のろのろ運転では、アクセル操作は不要だが、渋滞で完全にストップして3秒経過してしまうと再発進では、アクセルをちょんと踏んであげる必要がある。これは安全ためだと思うが必要なのだろう
ハンドル操作については、レーンポジショニングアシスト/レーンキープアシストが付いているが、馴れないうちはハンドル操作はどうしても行ってしまう
これは、もう少しなれれば便利さを実感できるだろう
最後に
いかがでしたでしょうか
国産車は輸入車に比べ費用面やメンテナンス面では圧倒的に優位だが、輸入車にはそれに勝る魅力があることは間違いないだろう
人とちょっと違うクルマで、少し予算に余裕がある方は、今回のプジョー208GTを選択肢の一台に加えてみてはいかがでしょうか