会社員というレールから外れ、早期退職して約1年と9か月。今日まであっという間だった。
今では、早期退職した後悔は微塵もなく、早期退職して心から良かったと思っている。
それは、強がりや嘘偽りでもない。もう会社員に戻ることはないだろう。
そんな早期退職して人生が好転した筆者が、早期退職して変化したことを紹介します。
早期退職したばかりの方や、今まさに早期退職するか悩んでいる方にとって、思考や行動のヒントになれば幸いです。
経済的に豊かになった
早期退職をするか否かを考える上でもっとも重視するのは。上乗せされる退職金だろう。
早期退職で1,000万円、大手なら2,000万円代や3,000万円代という企業もあると思う。
そのような大金を、65歳で手にして少しずつ取り崩して生活するか、50歳代で仕事を継続しつつ運用で資産を最大化するかによって、安心感が全く違うものになるだろう。
筆者は、幸い退職後も仕事があり、生活できるだけの収入があったので、退職金は、世間一般に比べると低いものであったが、50代で時間を味方につけて運用で資産を最大化している。
変化した思考
会社員の時は、会社という小さな枠組みから、社会という大きな枠組に人生の軸足がシフトし、思考が大きく変化した。
具体的には、
会社員の時 | 会社を辞めた後 |
税金は給料から引かれる | 税金は自分の稼ぎから支払う |
自分の健康は会社が気にしてくれる | 自分の健康は自分で守る |
会社員である限り家庭は安泰 | 家族を養うため自分で稼ぐ |
老後は年金で暮らす | 老後に備え資産を増やす行動をする |
会社が求めるものは何か | 人の困りごとや社会が求めるものは何か |
会社で存在感を示す | 社会に価値を提供する |
仕事以外の時間は自由時間 | 常に自分の人生が豊かになるために考え行動する |
どうだろう、会社員の方は左側の思考ではないだろうか。
左側の思考であれば、あまり将来を悲観することも無いが、果たしてそうなのか。
近年トヨタでさえ終身雇用は困難と言っているし、ましてや、早期退職の声がかかる世代は、昇給昇格の頭打ち、給与の減少、同期や知人の退職など、自分も何か行動しないといけないような雰囲気を感じることがあるのではないだろうか。
そんな、早期退職の声がかかる世代は、今のままのポジションで働き続けていいのか?と考える時期なのではないだろうか。
今まで知らなかったクアドラント
ロバート・キヨサキ氏の著書、キャッシュフロー・クアドラントによると、人は4つのクアドラントに分類されると教えられている。

- E:従業員(employee)
- S:自営業者(self-employed)
- B:ビジネスオーナー(business owner)
- I:投資家(investor)
早期退職前は、言うまでもなく、従業員という立場だ。
従業員は、決められた時間に出勤して、決められた仕事をして、時間が来たら家に帰る。
給料だって、毎月決まった日に口座に振り込まれる。
社会補償が充実し、社会からの信用も絶大だ。よっぽどのことがない限り、住宅ローンや賃貸住宅などの審査は断られることはないだろう。
まさに安定のクアドラントだが、残りの人生このままでいいのか。
早期退職の勧め
自分の居場所は本当に今の職場なのか。
ブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)を何も考えず、やらされてはいないか。
そんな風に思っている人は、早期退職が転機の好機と考え、従業員のまま萎んでしまう人生から脱出して、違うクアドラントを経験するというのはどうだろう。
筆者は、E:従業員(employee)からS:自営業者(self-employed)になったが、全く違った人生を謳歌している。
なにより、自分が求められていることを実感し、毎日充実している。
僭越ながら、実際に早期退職した筆者から申し上げると、
上乗せされる退職金をあてにして早期退職するのも避けた方がいいと言われています。
退職後の仕事、子供の学費、住宅ローンなど人によって事情は様々だと思うので、一概には早期退職を進めることはしません。
よく自分の強みは何かと問われることがあると思います。
筆者は強みを強調しても上には上が居ると思っています。
また、早期退職する年代で一生懸命勉強して資格を取っても、同じ資格を持っている若者がいたら、ほぼ後者が選ばれるでしょう。
それより、真面目に働く人、体が丈夫な人、時間だけは守る人、誠実な人、嘘が嫌いな人など、自身のユニークな面を生かして、新たなことにチャレンジするのもこれからの人生絶対楽しいものになると思います。
筆者は、あきらめず行動すれば自分が考える未来になると思えるようになりました。
皆さんも自身の市場価値をしっかりと見極め、副業や現在の仕事のコネクションを活用するなどして、退職後の生活設計は万全にしてから、自身の人生の棚卸をしてみてはいかがでしょうか。
最後におまけ:筆者の早期退職の行動事例
- 早期退職のタイミング(早期退職の対象50~55歳の誕生日まで)
→退職金が最大になる54歳9か月
- 早期退職に向けて動きだしたタイミング
→早期退職の1年前
- 早期退職に向け調べ対策したこと
→税金・インボイス制度
→確定申告・会計ソフト
→年金・付加年金・iDeCo
→社会保険・任意継続
→節税・小規模企業共済
いかがでしたでしょうか。
個人事業主になったことをきっかけに始めたブログでしたので、
久々に退職について書いてみました。
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
過去に、個人事業主に関する記事も書いているので、目次から覗いてみてください。
今後ともどうぞよろしくお願いします。